「オタク」という呼び方

(以下はあくまでも、Wikipediaの「オタク」の欄を見た上での、私の個人的見解ですのでご了承下さい)

特にアニメ・コミックス・ゲームなどに造詣が深いというか強く興味を持っている人達のことを、いつからか「オタク」と呼ぶようになった。
これは、そういう人達が誰かと会話をしたりする場合などに、相手のことを「おたく」と呼ぶことから来ている。
要は二人称の呼称から来ている。
ではいつ頃からそうなのか…

私自身の経験から個人的見解を書くと…
(私自身はまぁ確かにアニメ・コミックスゲームなどに興味があるんで、オタクと言えばオタクだろう)

昔私は、家族や親戚、友人などでは無い人に何と呼び掛けたらよいのか悩んでいた時期があった。
名前を知っている知人なら「名字+さん」で問題ないんだろうけど。
特に年が近そうな人だけど名前を知らないとなるとどう呼び掛けたらよいのか分からなかった。
「あなた」や「君」だとちょっとよそよそしいというか堅苦しいというか…
かといって「あんた」や「お前」では砕けすぎというか凄く失礼な感じだし…
なかなか適切と思われる表現を思い付かなかった。

そんなことを考えているのと大体同じくらいの時期の1985年に「シティーハンター」の連載がはじまった。
話が面白いので愛読していた。
作中では第一話から、主人公の冴羽りょう(「僚」のへんの部分がけものへん)が依頼人だとか誰かに話し掛けたりする際などに、相手を「おたく」と呼んでいる。
第何話かはもう覚えてないけど、冴羽りょうが相手に言う「おたく」という呼び方が凄く印象深かったのを覚えている。
(第何話の台詞が印象深かったかを確認する為に、久々に「シティーハンター」の最初の方を読み返してみた)
「おたく」という呼び方が印象に残ったのは主に以下の2つの理由から。

  1. 冴羽りょうが凄く格好良く見えたから
  2. 「おたく」という呼び方が絶妙な距離感を出していると思ったから
1.に関して、格好良いと思ったりする人物やキャラクターの(行動や言動の)真似をしてみたいと思うことを経験したことがある人は結構居ると思う。
(要は私自身がまだガキだっただけ)
そういう時期に(たまたま?)シティーハンターが連載されていた。
そして2.に関して、二人称の呼称で悩んでいた時期に、よそよそしかったり堅苦しかったりもせず、かといって砕けすぎというか凄く失礼という訳でもない絶妙な距離感を「おたく」という呼び方に感じた。
1.と2.が相まって、そのとき私は「おたく」という呼び方が良さそうだと思った。
そんなことを考えていた時期から1年後くらいだったと思うが、テレビのニュース番組かなにかで、相手のことを「おたく」と呼び合う人達が居るみたいなことが取り上げられていたのを覚えている。
それを見て「あぁ私みたいにシティーハンターに(というか冴羽りょうに?)感化された人達が居るんだなぁ」くらいに思っていた。

それより前の1982年放映開始の「超時空要塞マクロス」でも、主人公の一条輝とヒロインのリン・ミンメイがお互いのことを「おたく」と呼びあっている。
しかしそのときは、放送は見ていた記憶はあるけど全く印象に残ってないし、最近作品を見返して「おたく」と呼びあっているのを確認したくらいだ。
そして1982年から1985年の間に、相手を「おたく」と呼び合うことがあるみたいなことが取り上げられたのを、私自身は見たことも聞いたことが無い。

「おたく」という呼び方のはじまりは他にも諸説在るかと思う。
ただあくまで私自身の経験から言うと、個人的見解では、「シティーハンタ」での冴羽りょうの台詞が元なのではないかと思っている。

皆さんはどう考えるか知りたい。

(これは「おたく」をwikipediaで調べた上で書いたあくまで私見です、ご了承ください)